拒食症|過食症

自分を責める悪循環から抜け出そう

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 摂食障害の人は、「拒食」であれ「過食」であれ、何らかの形で自分を責めているものです。「過食」の人は、もちろん過食をやめられない自分を責めています。

「拒食」の人でも、経過が長くなれば、普通に食べられない自分を責めるようになりますが、経過が短い人でも、「拒食」に至った経緯をうまくやり遂げることができなかったということや、「拒食」になってからのまわりとの関係について、自分を責めていることが多いものです。「それまでのやり方が通用しなくなった状況」というのは、つまり、不適応を起こしたということですから、適応できない自分を責めることになります。また、体重を増やすのは怖いけれども、自分の状態のために親が取り乱し落ち込んでいる、というようなときには、親をそんな状態にしてしまった自分を責めることになります。

自分を責める気持ちは、病気を治す上では障害にしかなりません。

過食の場合は、自分を責める気持ちが直接、過食のエネルギーになっていきます。拒食の場合でも自分を責めていると拒食の大きな治療目的である新しい治療に対して、心を開けなくなります。

自分が悪いのにそのうえ、人に相談したり助けてもらったりするなんて、という気持ちになるからです。
どちらも治療のマイナスなってしまいます。

摂食障害は病気だと認識すること

 「自分を責めないほうがいい」
と言われても、実際に過食しているし、拒食しているし。親を心配させているのだから。。と思う人も多いでしょう。

確かに、気休めで「自分を責めるな」などと言っても、さらに事態を混乱させるだけだと思います。ここでは「自分を責めるな」ではなく、「自分を責めることは正しくない」ということを理解していただきたいです。

摂食障害は病気なのですから。

病気というのはどういう意味かというと、「基本的に本人にとって苦しいもので、好きこのんでなっているわけではない」「症状を自分でコントロールすることができない」ということを意味します。

自分が好きでやっていることで、やめようと思えばやめられるものであれば、その状態を放置しているのは本人の責任になるでしょう。しかし、病気ですから、そこには自分の意思が働く余地はほとんどないのです。症状を自分で
コントロールできるくらいなら、そもそも病気とはいえません。

そういう風にいうと

「でも、やせたいと思ってやっているのだから、好きこのんでやっているのだ」と反論されることもあります。

そうではありません。やせたいとは思っているかもしれないけれども、自分ではコントロールできないような過食を繰り返したり、何を食べたらよいのかわからなくなって、ただただ恐怖にとりつかれたり、という症状を望んだので
はないはずです。本来は、やせることで人生の質を上げたいと思った人が大部分であるのに、結局は病気になって人生の質が明らかに下がっているのです。
現在の状態は、ただの「やせたい気持ち」ではなく、摂食障害という病気なのです。

病気についてもうひとついえることは、「病気であれば治る」ということです。患者さんが唯一、自らの意思を発揮し参加していくことができるのは、治療の場です。

「症状をコントロールすることはできない。でも、治るために一歩一歩取り組んでいくことはできる」というのが、摂食障害の正しい姿です。
もちろん、「一歩一歩取り組む」には、専門のお医者さんが必要にもなります。

繰り返しになりますが、病気について勉強することもなく、ただ気合を入れるだけでよくなるようなら、それは病気とは呼べません。
摂食障害が痛気であることをよく理解すれば、自分を責めることには何の根拠もないということ、そして、やるべきことは、病気について正しく知り、そこで自分が患者として果たすべき役割を知っていくことだということがわか
るでしょう。

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